佐藤雄大インタビュー


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「働くってなんだ?」。万人にとっての正解など何処にもない。
あるのはところどころに立ち現れるいくつかの分岐点と多くの選択だ。
今回は「働く」をキーワードにNPO法人ダイバーシティ工房・事務局長 佐藤の軌跡を追った。

インタビュータイトル 002(佐藤さん写真+見出し(佐藤さん

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働くイメージ
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システムを学んだ大学時代。
さて「これから何をして働こうか」というとき、唯一自分が働いているイメージを持てたのが「病院」だった。
システムを学んだ自分が医療の分野で役に立つことができればと思った。

 明確にこの先を描けているわけではなかった佐藤は、
その頃一番興味を持っていた「医療分野」をうたうシステム会社にエントリーをした。
その中で、夏休みのインターンで入った企業を選んだのは「自分のイメージとのズレがないだろう」という理由だった。

 任されていた大きなプロジェクトがひと段落ついたのは入社からちょうど10年目のことだ。
「次の10年間をどうしようか?本当にここで自分が先頭に立ち、
今の仕事を展開させたいと考えているんだろうか?でも、他にどんなことをしようか?」
普段は考え込まないタイプの佐藤がこのとき初めて悩んだ。いや、あえて考えないようにしてきた時間だった。

 「自分が何かに属していないとダメという状況はこの先の自分にとって良くない」。
10年間を一つの組織で過ごした佐藤自身が実感したことだった。次に働くのは自分を磨ける場所がいい。

 半年後、佐藤は会社を出た。

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分岐点で変わる
見つけるための「キーワード」
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システム関連であれば医療以上に興味のあるものがない。
それなら全く違うことをしようと思った。求人サイトを検索してみたが自分が何を見つけたいのかがよく分からない。

ただ、これからの10年間は、好きなことを仕事にしたいと思った。
佐藤には幼稚園に通う二人の子どもがいる。自分の子どもと過ごすのは楽しい時間だった。
「子ども」をキーワードに検索を始めるとNPO団体の求人が目に触れるようになる。
比較的イメージ出来る仕事が見えてきた。しかし、まだこのときの佐藤にはNPO=ボランティア活動のイメージしかなかった。

 「NPOって何だ?」。
調べてみると、きちんと収益をあげている団体もあり、むしろ企業よりも勢いが感じられてワクワクした。
未経験分野へのチャレンジをするのなら、こういう場所で働きたいと考えた。検索のキーワードが一つ増えた。「NPO・子ども」。

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ふり返りと分析
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 この頃家族と九州で暮らしていた佐藤は、地域を区切って探すことに限界を感じるようになっていた。

ここで大きく領域移動する決断をする。好きなことを仕事にするために、「地域」という枠を捨てたのだ。

 30代。妻と二人の子どもあり。九州在住。転職活動中。

転職活動も順調ではない。
応募書類を出す、落ちる。
佐藤はその都度、「何が悪かったのか、何故ダメだったのか、次に何をどう変えたらいいのか」と、自分なりの分析を始めた。

 具体的には、場所が最大のネックとなった。

書類上いくら「家族から理解を得られている」と記入したところで相手にそのことが伝わっているのか。
この問題をクリアするために、自分がそこで働きたいと思っていることに加え、家族の理解があるのだということをどうにかして伝えたい。
そう考えた佐藤は、妻の手紙を添えて応募書類を送付した。

 それがNPO法人ダイバーシティ工房への扉を開く第一歩となる。

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