一緒に働く

もっと主体的に子どもに寄り添いたい

 

スタジオplus+ 講師

幼い頃に感じていた違和感

 ダイバーシティ工房で働く前までは、学習塾の先生として働いていました。その中でとりわけ学習につまずきのあるお子さんを任され一緒に学習をしてきました。その後、小学校の支援員として特別支援学級や普通級のお子さんの学習や生活の支援を行ってきました。

 小さい頃は、社宅に住んでいたので、小さい子から大きい子までみんなが朝から晩まで一緒に過ごすという環境にいました。おままごとや虫取り、おにごっこなど、みんなで様々な事をして過ごして来ました。そんな中通っていた小学校には障害のある子が通う教室があって、集会のときなど、他の学級とは少し離れたところにいたことをよく覚えています。今になって思い出すと、自分も同じ子どもながらに、その教室の子たちのことが気になり、その状況に違和感を抱いていたことが原体験としてあったのかなと、感じています。

 大学生になり、教育について学ぶ中で、発達や障害について学びました。多くの子ども達が、同じ環境で学校生活を送るためには何が必要なのだろうと考え、4年生のゼミでは、統合保育における健常児と障害児の双方の育ちについて研究しました。
 大学時代は、より多くの子どもたちとの関わりを求めて、近隣小学校の児童とともに休日に遊びに行ったり、ミニ運動会をしたり、キャンプに行くボランティアに参加したりしていました。

子ども達に自信を取り戻して欲しい

 小学校で支援員として、普通級のお子さんの支援をしていく中で、個性が強く凸凹の大きいお子さんは、周囲の理解を得られにくいことに気が付きました。また、学年が上がるほど、さらに理解を得ることが難しい立場になってしまうことを強く感じました。

その中で本人も、自分と周囲との違いをネガティブに捉えるようになり、自分を否定してしまったり、学習にやる気が起きなくなってしまったりと、悪循環を引き起こしてしまう子ども達にも出会ってきました。そのようなお子さんに、より主体的に寄り添うことで、子どもが自信を取り戻すためのお手伝いがしたいと思うようになりました。

 ダイバーシティ工房の採用選考に応募する際、ダイバーシティダイバーシティ工房のクレドを読んで、とても感銘を受けました。私が求めているものがここに盛り込まれていました。特に「10、私たちは、自分が変わることで、社会が変わると信じて、行動します。」は、今でも常に意識しています。

日々支援員として働いているときは、自分の無力さを感じることも多くありました。より主体的に寄り添いたいと思いながらも、担任の先生や学校の思いの中で、それが叶わない毎日でした。支援員とはそういうものだと自分に言い訳をして過ごしていました。
しかし、このクレドの文章を目にして、ここで自分が一歩踏み出して行動することで、発達障害に理解のある世の中に変えることができるかもしれない、と思うことが出来ました。そして、ダイバーシティ工房で働きたいという思いも強くなりました。

専門家と連携しながら支援の方向性を考えられる

 授業見学や模擬授業を経て現在は、12名の生徒さんの授業を受け持っています。模擬授業では生徒役・先生役に分かれてそれぞれの役割を演じたり、それを見学したりしました。特に生徒役をやったことで生徒としての視点を知ることができました。

 現在、子どもの発達や、認知特性にあわせた学習支援の考え方を学びながら、授業に活かしています。臨床心理士の方のスーパーバイズを受ける機会があり、自分が担当している生徒への支援について、個別に具体的なアドバイスをいただき、授業内容や支援計画に反映させています。

 中学生のある生徒は、解法が定着せず、最初は解けた問題の類題をやっても、解けなくなってしまうことがありました。そこで私は、なるべく多くの問題に触れてもらうことで、やり方を定着させようと指導をしてみました。

その状況を事例検討の場で相談したところ、言語能力の高さから、一見とてもよくできるように見え生徒さんもでも、多くの問題を解かせようとすると、かえって混乱してしまうことがある。問題の数で身につけさせるのではなく、一つの基本的な手順を丁寧に何度も教えることが大切だ、というアドバイスをいただきました。

その後の授業で実践を繰り返すと、その生徒は問題数をこなしていたときよりも、スムーズに学習が進むようになりました。 私の経験だけではわからないことも、専門的な知識をもとにして、講師、専門家、そして保護者の方と協力して生徒さんを支えることができ、安心して授業を行うことが出来ています。

 また、教室内の研修だけでなく、外部での研修にも参加させていただくことで、発達障害への理解を深め、子ども一人ひとりが持っている特性を、学習支援にどのように活かしていくのかを学ぶことが出来ています。学習を行う上での小さなコツを集めて、多くの生徒さんの学習に活かせるようになりたいです。

安心して力を発揮できる職場

 ダイバーシティ工房は、生徒さんだけでなく、職員一人ひとりの個性や考え方をとても大事にしている職場です。自分の考えていることを、安心して言葉にして伝えることが出来る環境があります。今までの私の働き方では、なかなか難しいことでしたが、ダイバーシティ工房で働き始めてから、安心感を持って伝えることが出来るようになりました。
 私の支援員や塾での指導の経験から、なかなか学習の成果が出にくい生徒さんでも、いつか芽が出ると信じて、ゆっくりと支援していけること。周囲から気づかれにくい障害を持つ生徒さんが学校で感じているつらさに共感できることなど、これまでのキャリアを役立てることができる点にもやりがいを感じています。
研修やミーティングに参加し、学んだことを実践的にチャレンジすることのできる職場だからこそ、自分自身の成長の場にもなっています。

 保護者の方や事務局のスタッフと協力して、大人がみんなで子どもたちに寄り添い、共に成長を支えていける教室です。今まで培ってきた多くの経験が、子どもたちの成長を見守り、支える中できっと役に立ちます。
私たちの経験だけでなく、皆さんの経験が一緒になることで、さらに大きなインパクトを社会に生みだすことができると感じています。ぜひ皆さんのご応募をお待ちしています。


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